

OfferBox経由で内定獲得する人は多いですが、スカウト経由でも内定がもらえるのは10人に1人くらいの割合。
全員が全員合格するわけではありませんが、通常の選考と比べて内定がもらえる確率は高いといえます。
ただし、スカウト経由でも通常のエントリーでも合格基準は同じ。
通常の選考と同様に、しっかり対策しなければ内定獲得はできません。
本記事では、実際にOfferBoxを使って新卒採用していた日系大手メーカーの元人事が、OfferBoxの実態と内定獲得のコツを徹底解説。
内定がもらえる人の共通点・オファーの量と質を高める方法・選考に落ちたらやるべきことなどもご紹介します。

目次
オファーボックス経由で内定獲得する人は多い!

「スカウトなんてただの宣伝」「スカウト経由で内定獲得する人なんて、本当にいるの?」と不信感を抱いている人もいるかもしれません。
しかし、実際に私はOfferBox経由で約20名の学生を採用しました。
ただ、スカウトした学生は累計400名ほどで、そこから選考に参加してくれた学生は約200名。
そのうち約20名が内定獲得しているため、内定率は約10%と計算できます(途中で辞退した学生もいるので概算です)。
つまり、スカウト経由で選考を受けても、内定がもらえるのは10人に1人くらいの割合。
全員が全員合格するわけではありませんが、通常の選考倍率は約100倍だったため、内定がもらえる可能性は非常に高いといえます。
ちなみに、私が人事をやっていた会社はそこそこ知名度のある日系大手メーカーなので、「OfferBoxに登録しても、大手からのスカウトはこない」というのも間違いです。

オファーボックスで内定がもらえる人の共通点

「スカウトされたから」と受け身で就活するのはNG。
OfferBox経由で内定獲得できる人には、以下の共通点があります。
1.興味をもった企業の選考だけ受ける
2.スカウトはあくまで「きっかけ」と考える
3.志望動機に熱意と説得力がある
それぞれ、詳しく解説していきます。
1.興味をもった企業の選考だけ受ける
「オファー承諾は気軽に、でも選考参加は冷静に判断」というのが上手くいく人のスタンスです。
スカウトされたからといって、必ず選考に参加しなければいけないわけではありませんし、興味がもてない企業の面接対策は苦痛でしかありません。
「とりあえず説明会や面談で話を聞いてみて、興味がわかなければ辞退」でOK。
就活の視野を広げつつ、無駄をなくす・優先順位をつけるという意識が大事です。

2.スカウトはあくまで「きっかけ」と考える
スカウトはあくまで「きっかけ」としてとらえ、通常の選考と同じように対策する人が内定獲得できます。
「スカウトしてきたのはそっちでしょ?」と上から目線で挑んだり、何も準備せずにのぞむのはNG。
スカウト経由でも通常のエントリーでも合格基準は同じです。
とくに初回の面接では、身だしなみ・マナー・コミュニケーション能力が重点的に見られているため、横柄な態度でのぞむとほぼ確実に不採用になります。
3.志望動機に熱意と説得力がある
OfferBoxで内定獲得できる人は、1と2を意識しているため、志望動機もちゃんと考えられています。
「スカウトされたから」という受け身な志望動機では内定獲得できません。
面接官は、志望度や入社後のモチベーションをチェックするため志望動機を聞いています。
そのため、「入社して何がしたいか」「そう思う理由や根拠となるエピソード」を伝えるのがポイント。
志望動機の伝え方や例文、NGパターンは以下の記事で紹介しています。
よりよいオファーを受け取る方法

「そもそも、選考を受けたいと思える企業からオファーがこない」という場合は、以下の方法を試してみましょう。
1.オファーの「数」が少ない場合
オファーの数自体が少ない場合は、プロフィールを見直してみましょう。
とくに、以下に当てはまる場合は要注意です。
1.プロフィール情報が少ない
2.顔写真を登録していない
3.14日以上ログインしていない
4.結論から書いていない
5.希望条件が細かすぎる
OfferBoxでは、プロフィール入力率が高い人ほど上位表示される仕組みになっています。
また、定期的にログインしていないと、「オファーしても気づいてくれなさそうだな」と思われてしまい、他の学生と比べてオファーの優先度が下がってしまいます。
実際に私は、「ログイン14日以内」の条件でオファー対象をしぼってから、一人ひとりのプロフィールを見ていました。
毎日ログインとまでは言いませんが、少なくとも2週間に1度はログインしましょう。
詳細は以下の記事で解説しています。
また、他の逆求人サイトを併用するのも一つの手。
サービスごとに利用企業が異なるため、複数サイトに登録すれば、より多くの企業に自分のプロフィールを見てもらえます。
数ある逆求人サイトの中でも、キャリアチケット就職スカウトはスカウト受信数が平均38通と多く、書類選考や一次面接が免除になる特別オファーが届くのが魅力。
OfferBoxと比べて大手企業の割合は低いものの、選考スケジュールが早い&ビジョンが明確で急成長しているベンチャーからのスカウトが期待できます。

登録は3分で簡単にでき、自分の就活軸がわかる価値観診断も受けられるので、ぜひ活用してみてください。
2.オファーの「質」が低い場合
「オファーはたくさんくるけど、どれも微妙…」という方は、ビズリーチ・キャンパスで有名企業からのスカウトを狙いましょう。
ビズリーチ・キャンパスは、OB/OG訪問に特化した就活サービスですが、実はスカウトの質の高さも人気の理由。
以下のような有名企業から、面接確約スカウトが届きます。


通常のスカウトサービスでは満足できず、「もっとレベルの高いスカウトがほしい」「スカウトは量より質を重視したい」と思っていた方にはピッタリのサービスです。
登録者限定のインターンシップやセミナーも充実しているので、ぜひ活用してみてくださいね。
オファーボックス経由の選考で落ちたら必ずやるべきこと

スカウト経由の選考で落ちると、ふつうに落ちたときよりムカつくし悔しいと思います。
ただ、就活では「転んでもタダでは起きない」精神が大事。
選考に落ちたときは、以下の3つを試してみてください。
1.「オファー取り消し」で枠を空ける
まずは、OfferBox上で「オファー取り消し」を実行しましょう。
「オファー取り消し」の手順
オファーを取り消したい企業のロゴをタップ→「オファー承認の取り消し」を選択
OfferBoxでは、一度に受け取れるオファーの数に上限(最大15社)があります。
オファー枠に空きがないと、他の企業からのスカウトが受け取れません。
機会損失を防ぐため、不要になったオファーは都度「取り消し」しましょう。
「オファー取り消し」していい企業
- 選考を受けた結果、不合格になった企業
- 途中で選考辞退した企業
- 一度オファー承認したけれど、選考を受けないことにした企業
※選考が進んでいる企業の「取り消し」は原則禁止です

ちなみに、スカウトのピークは大学3年生の3月頃。大手企業ほど動き出しが遅いので、まだまだ希望はあります。
2.不採用になる5パターンを知って次に活かす
なぜ不合格になってしまったのか、自分なりに原因を推測し、今後に活かすことも重要です。
不合格になった事実と向き合うのはつらいことですが、内定獲得するためにはトライ&エラーをくり返し、へこたれずに挑戦し続けることが大事。

以下の不採用となる5パターンを知り、面接対策や企業の選び方を改善していきましょう。
- 求める人物像とマッチしない
- コミュニケーション能力が低い
- 清潔感がない
- 企業理解が浅い
- 熱意が感じられない
私は過去3,000人以上と面接してきましたが、上記の理由以外で不合格にしたことはありません。詳細は以下の記事で解説しています。
もし、面接に落ちたことで自己否定や自己嫌悪がとまらなくなってしまった人は、以下の記事も読んでみてください。
3.最終面接で落ちたならABABAを活用する

もし、最終面接まで進んだ経験があるならABABA(アババ)を活用しましょう。
ABABAは、お祈りメールがスカウトに変わる、唯一無二の就活サービス。
「どこかの企業の最終面接まで進んだこと」が評価され、あなたの就活状況やこれまでの頑張りをみた企業からスカウトが届きます。
ABABAを使えば、最終面接に落ちても「0からやり直し」にはなりません。
最終面接に落ちたからこそ、他社からの特別オファーが受け取れるという仕組みのため、これまでの努力を無駄にすることなく、むしろ有利に就活を進められます。
ドコモ・三菱重工・アサヒ・JTなど、有名企業からのスカウトが期待できるため、最終面接まで進んだ経験のある人は必ず登録しましょう!

まとめ:オファーボックスを上手に使って内定獲得しよう!

OfferBox経由で内定獲得する人は多いですが、スカウト経由でも内定がもらえるのは10人に1人くらいの割合。
全員が全員合格するわけではありませんが、通常の選考と比べて内定がもらえる確率は高いといえます。
ただし、スカウト経由でも通常のエントリーでも合格基準は同じ。
通常の選考と同様に、しっかり対策しなければ内定獲得はできません。
ぜひ本記事で紹介した「内定がもらえる人の共通点」を参考にして、OfferBoxを有効活用してみてください。
あなたの就活が上手くいきますように。
本記事が少しでもお役に立てていれば幸いです。