グルディスは練習の機会が少なく、ぶっつけ本番で挑む人も多いはず。
しかし、以下のコツを押さえておけば、実践経験のない初心者でも合格できます。
初心者でも合格するコツ
・人事が見ているポイントを知る
・議論全体の流れを押さえておく
・自分をよく見せようと無理をしない
・意見がないなら「発言しやすい雰囲気」をつくる
・結論から端的に話す
高評価される言動
・発言できていない人のフォロー
・書記やタイムキーパーのフォロー
・沈黙を破り、空気を和らげる発言
・話が長いメンバーの意見を要約する(角が立たないように)
・脱線した議論を修正する
本記事では、選考や逆求人イベントで年間2,000人以上のグループディスカッションを評価してきた日系大手メーカーの元人事が、合格率を最大限に高めるコツを徹底解説します。
目次
グループディスカッション初心者のよくある勘違い
まずは、グループディスカッションに対する誤った認識を正しましょう。
以下はすべて間違いです。
・発言の「量」が大事(しゃべらないと落ちる)
・鋭い意見や柔軟な発想が求められている
・フレームワークを使って議論しなければならない
・ファシリテーター(進行役)が有利
・他のメンバーは蹴落とすべきライバル
グルディスでは「アイディアが豊富でたくさん意見を言える人=合格」と思われがちですが、実際はそうではありません。
企業が見ているポイントは以下の通り。
土台となる清潔感・コミュニケーション能力・協調性が合格ラインに達していなければ、どんなに論理的思考力が高くて鋭い意見が言えても不合格になってしまいます。
一部のベンチャーは尖った人材を求めているかもしれませんが、ほとんどの企業、とくに日系大手は「どんなタイプとも上手くコミュニケーションをとりながら、建設的に議論を進められる人材」を求めています。
そのため、発言の回数や量はあまり関係ありません。
他のメンバーとの関わり方、前向きな姿勢、正しい方向に議論を進めていける論理的思考力の方が重要です。
コンサル業界は例外
思考力や発想力が重視される&合格基準が厳しいため、対策なしで合格するのはほぼ不可能。フェルミ推定やフレームワークの勉強も必要です。
グループディスカッションが初めてでも受かるコツ5選
グループディスカッションの経験がなくても、以下のポイントを押さえていれば合格率を最大限に高められます。
1.人事が見ているポイントを知る
2.議論全体の流れを押さえておく
3.自分をよく見せようと無理をしない
4.意見がないなら「発言しやすい雰囲気」をつくる
5.結論から端的に話す
それぞれ詳しく解説します。
1.人事が見ているポイントを知る
前述の通り、企業が見ているポイントは以下の通り。
合格するためには、まずマイナス評価されないことが重要です。
協調性がない・コミュニケーション能力が低いと判断されないよう、以下の言動に注意しましょう。
1.つまらなそうに黙っている
2.他人の意見を頭ごなしに否定したり、遮ったりする
3.感情のコントロールができていない
4.自分の意見を無理やり押し通そうとする
5.議論を進めることより、自分が目立つことを優先している
2.議論全体の流れを押さえておく
全体の流れを事前に押さえておけば、初めてでも慌てずに済みます。
- 担当者によるルール説明(テーマや議論の進め方など)
- 議論スタート
1.役割を決める
2.時間配分を決める(何について何分話し合うか)
3.定義や前提のすり合わせ(共通認識をもつ)
4.意見を出しあう
5.結論をまとめる - グループとしての結論を発表する(代表者1〜2名)
また、グルディスの役割は主に以下の4つ。
・ファシリテーター(進行役)
・書記
・タイムキーパー
・発表者
役割は基本的に立候補制ですが、企業によっては役割を決めずに議論するよう指定される場合もあります。
役割がなくてもグループに貢献できれば合格できるため、初めての場合は無理に立候補しなくてOKです。
3.自分をよく見せようと無理をしない
「自分をよく見せること」が目的になってしまうと、空回りしたり、議論の邪魔をしてしまったり、結果としてマイナス評価される恐れがあります。
大事なのはグループ全体に貢献すること。
焦って以下のような行動をとらないように注意しましょう。
・初心者なのに無理して進行役に立候補する
・自分でもよくわかっていないフレームワークを持ち出す
・議論にこじつけて自分の知識をひけらかす
・他メンバーに対してマウントをとる
・目立つために突飛なアイディアを出して議論をかき乱す など
グルディスは「優秀な人を選ぶため」というよりも、「協調性のない人を落とすため」の選考です。
背伸びしてプラス評価を目指すより、マイナス評価されないように落ち着いて取り組むのが合格の秘訣です。
4.意見がないなら「発言しやすい雰囲気」をつくる
意見やアイディアがない場合は、他のメンバーが発言しやすい雰囲気をつくりましょう。
大事なのは「グループ全体への貢献」です。
以下の言動を心がけ、議論しやすい明るい雰囲気づくりに貢献しましょう。
・「それいいですね!」とメンバーの意見に賛同する
・メンバーの話を真剣に聞く(相手の目を見て適度にうなずく)
・沈黙が続いたら空気を和らげる発言をする
もちろん、何かしらの意見やアイディアを出すのがベストですが、「難しいですね…」などと独り言のような感じでもOK。
誰かが沈黙を破ることで空気が和み、話を切り出すハードルが下がります。
つまらなそうに黙っていたり、他人事のように眺めているのとでは雲泥の差!
意見がなくても議論に前向きな姿勢を示しましょう。
5.結論から端的に話す
意見やアイディアがある場合は、結論から端的に話しましょう。
グルディスには制限時間があるため、だらだらと話したり、要点がまとまっていない話をするのはNG。
論理的思考力や要約力が低いと判断されるうえに、コミュニケーション面(周囲への配慮)もマイナス評価されてしまいます。
グルディス初心者には難しく感じるかもしれませんが、日頃から「結論から端的に」を意識してみましょう。
自分の意見をパッと伝える練習は、今後の面接にも役立ちます。
グループディスカッション初心者でもできる高評価される言動
グルディス初心者でもできる「高評価される言動」は以下の通り。
1.発言できていない人を気遣う
「◯◯さんはどう思いますか?」
2.書記のフォロー
「(大変そうだったら)私も◯◯します!」
「(大変そうだったら)じゃあ△△の方は私がまとめますね」
3.タイムキーパーのフォロー
「(時間管理を忘れていそうだったら)そろそろ◯◯についてまとめてみますか?」
4.沈黙を破り、空気を和らげる発言
「う〜ん、難しいですね…。たとえば◯◯はどうですか?」
5.話が長いメンバーの意見を要約する(角が立たないように)
「いいですね!◯◯すれば△△できますもんね。」
6.脱線した議論を修正する(角が立たないように)
「◯◯も大事だと思うんですが、少し論点がズレてしまっている気がするので、先に△△の定義から決めてみませんか?」
「個人的には◯◯の後に△△したほうが話し合いやすいと思うんですが、どうでしょうか?」
真似できるチャンスがきたら、ぜひ実践してみてください。
要約や議論の修正は言い方が難しいかもしれませんが、相手に恥をかかせない気遣いが重要です。
否定から入るのではなく、「それもいいけど、こうしたらもっとよさそう」というスタンスで発言しましょう。
実は、部活動やゼミの経験が活きる!
グルディスは初めてでも「話し合い」の経験がある人は多いはず。
部活動やゼミなど、複数人で目標・計画・役割などを決めた場面を思い出してみてください。
制限時間や発表がないだけで、基本はグルディスと一緒です。
どんな風に議論を進めていたか、どんな人が頼れると感じたか、どんな言動が印象よく感じたか、これまでの経験から「真似したい人」や「ふだんの自分のポジション」を思い返してみましょう。
ちなみに私はこれまで副部長ポジションを担うことが多く、全員の意見を聞きながら議論の流れをコントロールする役割が得意でした。
自らチームを引っ張ることは苦手でしたが、論点がズレないよう軌道修正する「名前もないような係」に徹した結果、グルディス選考は全戦全勝!
役割に固執せず、等身大の自分で挑んだことが勝因だったと思います。
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まとめ:初めてでもコツを押さえていれば怖くない!
グルディスでは、発言の回数や量よりも、他のメンバーとの関わり方、前向きな姿勢、正しい方向に議論を進めていける論理的思考力の方が重要です。
企業が見ているポイントを知っていれば、グルディス初心者でも合格できます。
ぜひ本記事で紹介したコツや高評価される言動を真似して、自信をもってグルディスに挑んでみてください。
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