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理系の文系就職はそこまで珍しいことではありませんが、面接では必ずと言っていいほど理由を聞かれます。
実際、理系院生で総合職を目指していた私が就活していたときは、「理系なのになぜ?」「大学院まで進んだのにいいの?」と何度も質問されました。
自分なりに考えて文系就職すると決めたものの、「理系なのに」「大学院生なのに」と言われてしまうと、責められている気持ちになったり、本音で話していいのかわからなくなりますよね。
しかし、いざ自分が人事として採用する立場になってみたら、面接官がこぞってこの質問をする理由がわかりました。
そこで本記事では、理系院卒で文系就職した日系大手企業の元人事が、文系就職する理由を聞く人事の本音・答え方のポイント・回答例を解説します。
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目次
理系なのになんで文系就職するの?と聞く人事の本音
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「理系なのになぜ?」「大学院まで進んだのになぜ?」と文系就職する理由を聞く面接官の意図は、大きく分けて次の3つです。
・単純に興味がある
・目標や価値観が変化したきっかけがあれば知りたい
・大学院への進学や研究職に未練がないか知りたい(内定辞退を避けたい)
つまり面接官は、単純にあなたの価値観や経験をもっと深く知りたくて質問しています。
「理系なのに」「大学院生なのに」と言われると何だか責められているような気がして、萎縮してしまったり、理論武装したくなったりするかもしれません。
しかし面接官は上記の意図で聞いているだけなので、本当の理由(ただし前向きな内容)を答えればOKです。
ちなみに、文系出身の人事ほど「理系なのにもったいない!」「本当にうちの会社でいいの!?」と思うらしく、文系就職する理由をついつい聞いてしまうそうです。
逆に、私のような理系出身の人事は「そういうこともあるよね」「学業と仕事はまた別の話だもんね」と共感しがちなので、文系就職する理由はそこまで深掘りしないかもしれません。
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面接官の本音がわかると安心して答えられるようになりますね。
理系が文系就職する理由を答えるときのポイント
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続いて、理由を答える際のポイントをご紹介します。
基本的には、なぜその業界・企業・職種なのかなど、志望動機と同じ答え方でOKです。それに加えて、次の3点を意識しましょう。
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1.ネガティブな理由は言わない
「研究がつらい」「地方勤務がイヤ」など、文系就職したい理由がネガティブな人もいるかもしれません。
むしろ、ネガティブな要因こそが文系就職を目指す「きっかけ」になった人は多いと思います。
しかし、面接の場でネガティブな理由を答えるのはNGです。「逃げ癖のある人」「不満が多い人」といったマイナス評価をされてしまいます。
たとえ「研究はやりたくない」「進学したくない」が本音だったとしても、ポジティブな理由を探し、面接では前向きな内容を答えましょう。
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2.目標や価値観が変わったきっかけを伝える
理系で文系就職を目指す人は、おそらく大学受験のときと今とで価値観が変わったのだと思います(はじめから文系就職を目指していたなら文系学部を選ぶと思うので)。
価値観や目標が変わることは悪いことではありません。
むしろ何かに挑戦したり、さまざまな人と関わって成長した人にこそ変化が訪れるため、目標や価値観が変わるのは成長の証だと私は思っています。
前述の通り、面接官は「目標や価値観が変化したきっかけがあれば知りたい」と思って文系就職する理由を聞いています。
そのため、「大学入学前と今とでどんな変化があったのか」「どんなきっかけや葛藤があり、どのような経緯で文系就職を決めたのか」など、文系就職という決断に至るまでの背景を伝えるのがポイントです。
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3.自分が将来やりたいことを堂々と話す
「理系なのに文系就職するなんてもったいない」と周りから言われ、自分の選択に自信がもてなくなったり、後ろめたさを感じてしまう人は多いかもしれません。
そのような場合、「理系なのになぜ?」と聞かれると、文系就職することを責められているような気持ちになってしまいますよね。
しかし前述の通り、面接官はあなたを責めているのではなく、あなたに興味があるから聞いているだけ。
自信のなさは面接官に伝わり、マイナス評価につながってしまうため、堂々と答えることが大事です。
あなたが色々と悩み、考え抜いて出した結論を否定する権利は誰にもありません。自分の選択に自信をもち、将来やりたいことを堂々と伝えましょう。
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キャリアを築くのは自分自身。他人の意見より自分の価値観を大切にしましょう。
理系が文系就職する理由の答え方【回答例つき】
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ここからは、具体的な回答例をご紹介します。
基本的には結論から端的に、前向きな理由を答えられればOKです。
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1.文系職種の方がやりたいことに挑戦できるから
「研究も楽しかったけれど、文系職種の方がやりたいことに挑戦できる!」という場合は、次のように答えてみましょう。
<回答例1>
研究も楽しいのですが、ボランティア活動を通じて◯◯の大切さを痛感し、将来は◯◯に携わりたいと強く思うようになりました。
<回答例2>
元々は研究職志望でしたが、サークル活動を通じて◯◯が本当に自分のやりたいことだと気づきました。そのため御社の営業職として◯◯に貢献したいと考えています。
2.文系職種で自分の強みを活かしたいから
「専門性を活かしつつ、今までとは異なるジャンルで活躍したい!」という場合は、次のように答えてみましょう。
<回答例3>
◯◯の経験から、ものづくりより顧客の課題解決を直接サポートする仕事に興味をもつようになりました。研究で培った◯◯の専門性を活かし、顧客目線で的確な解決策を提供できる技術営業になりたいと考えています。
<回答例4>
◯◯の経験から、将来は◯◯事業に携わりたいと考えています。研究で培った◯◯の専門性は、御社の◯◯事業においても活かせると考え、志望いたしました。
3.総合職でさまざまなことにチャレンジしたいから
「理系職種に限定せず、色んなことに挑戦したい!」という場合は、次のように答えてみましょう。
<回答例5>
私は仕事を通じて◯◯に貢献することが目標です。そのためには総合職としてさまざまな部署を経験し、幅広い知識と多角的な視点を身につける必要があると考えています。
<回答例6>
好奇心旺盛な性格のため、色々なことに挑戦できる総合職の働き方に魅力を感じています。私の目標である◯◯を実現するためには、さまざまな経験が必要だと思いますし、経験を積みながら自分の可能性を広げていきたいと考えています。
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【実体験】理系院卒の私が文系就職した理由|本音と建前
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最後に、理系院卒→文系就職した私の実体験をご紹介します。
私が文系就職を目指した本音と建前の理由は以下の通りです。
・研究は楽しかったけれど、仕事にしたいと思えるほどの熱量はなかった
・研究テーマは基本的に教授が決めるため、自分のやりたいことができるわけではない
・男性ばかりの環境が自分には合わないと感じた
・理系職種に就いた研究室のOB/OGが楽しくなさそうor辛そうだった
・文系就職した研究室のOB/OGの方が仕事もプライベートも充実しているように見えた
・地方配属の確率が高い理系職種だと交友関係が狭くなりそう
・研究よりも、学会発表や研究室のホームページ作成、サークルの広報活動などの「誰かにわかりやすく伝えること」にやりがいを感じた
・知的好奇心が強く、さまざまな分野を学んだり、新しい挑戦をするのが好き
・総合職としてさまざまな部署を経験し、最終的にはお客様に商品やサービスを知ってもらうための広告宣伝事業に携わりたい
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当時、文系就職する理由を聞かれたときは、上記の「建前」を伝えていました。
ただ、建前といっても嘘をついているわけではありません。本音も建前も真実です。
コミュニケーション能力も見られている面接の場では、本音と建前を使い分けることが大事です。
ネガティブな要素(本音)はわざわざ伝えず、ポジティブな要素(建前)をメインに伝えることは、社会人に求められるコミュニケーションスキルの一つといっていいでしょう。
ちなみに私は「内定辞退しそう」と思われていたのか、何度も人事から「本当にうちの会社でいいの?」と意志確認されました。
このように内定後かつ囲い込みがしつこいような場合はあえて本音の理由を話し、進学や研究職に未練がないことを伝えてみてもいいかもしれません。
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まとめ:結論から端的に、前向きな理由を答えよう!
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「理系なのになぜ文系就職?」と面接官が聞くのは、あなたに興味があり、あなたの価値観や経験をもっと深く知りたいから。
あなたを責めているわけではないので、萎縮してしまったり、理論武装する必要はありません。
質問には結論から端的に、前向きな理由を答えられればOK。
ネガティブな理由を答えてしまったり、準備不足で上手く答えられなかったりすると、マイナス評価どころか不合格になってしまうため注意しましょう。
ぜひ本記事を参考にして、面接対策を進めてみてください。あなたの就活が上手くいくことを願っています!