「就活エージェント」という言葉こそよく耳にするものの、具体的なサービスや仕組みがわからず、利用をためらっている人は多いと思います。
しかし就活エージェントは、ES・面接の正解を知っているプロからアドバイスがもらえるうえに、隠れ優良企業の特別選考ルートにのれる優れたサービス。
多少の注意点こそあるものの、活用すれば就活を有利に進められます。
本記事では、東証プライム上場企業で19卒〜23卒の採用担当をしていた筆者が、就活エージェントの仕組みやメリット・デメリットを解説します。
・就活エージェントのサービス内容
・就活エージェントを利用するメリット、デメリット
・就活エージェントが無料で使える理由
・就活エージェントを利用する流れ
・オススメの就活エージェント
目次
就活エージェントとは?4つのサービスで長期サポート
就活エージェント(就職エージェント)とは、就活生と企業をマッチングさせるサービスのこと。
以下のサービスで、内定まで長期サポートしてくれます。
1.求人紹介
2.個別面談
3.ES添削
4.面接対策
今までの就活は、自力で企業を探し、正解がわからないままES・面接に挑戦し、理不尽なお祈りメールに心を痛めながらもなんとか内定をつかみとっていくのが当たり前でした。
しかし就活エージェントを使えば、効率よく優良企業と出会え、ES・面接のアドバイスがもらえます。
就活エージェントを利用する人・しない人では雲泥の差。ネガティブな先入観にとらわれず、積極的に利用すべきサービスです。
就活エージェントを利用する5つのメリット
就活エージェントを利用するメリットは次の5つです。
1.隠れ優良企業と出会える
2.自己分析の相談ができる
3.ES・面接のアドバイスがもらえる
4.日程調整・辞退を代行してくれる
5.最短ルートで内定獲得できる
それぞれ詳しく解説していきます。
1.隠れ優良企業と出会える
キャリアアドバイザーが、一人ひとりの希望や適性を加味して求人紹介してくれるため、相性のいい業界・職種や、自分では見落としていた優良企業と出会えます。
また、ナビサイトでは公開されていない非公開求人を紹介してもらえることも。
多角的かつ客観的な視点で企業を紹介してもらえるため、企業探しの手間も省けます。
2.自己分析の相談ができる
就活エージェントの面談では、「自分の強みがわからない」「何がやりたいかわからない」といった自己分析の相談もできます。
「何から手をつけたらいいかわからない」といった漠然とした悩みもOK。
これまで何百〜何千人もの就活生を見てきたプロが、的確かつ親身にアドバイスしてくれます。
3.ES・面接のアドバイスがもらえる
ES・面接の正解を知っているプロから、合格するための具体的なアドバイスがもらえるのもメリット。
たとえばES添削では、「文章がわかりづらい」「根拠となるエピソードが抽象的すぎる」などと問題点を指摘したうえで、どのように回答すべきか教えてくれます。
面接サポートでは、模擬面接を通して回答内容や話し方のアドバイスがもらえるうえに、面接後のアフターフォローも徹底。
企業の採用担当から面接内容・結果をヒアリングしたうえでフィードバックしてくれるため、回を重ねるごとに選考通過率・内定率のUPが期待できます。
万が一縁がなかったとしても一人で悶々とすることなく、次の選考に向けて確実に改善・成長していけるのは就活エージェントならではのメリットです。
4.日程調整・辞退を代行してくれる
面接の日程調整や辞退はエージェントが代行してくれます。
さまざまな企業の選考が同時進行する就活において、スケジュール管理の手間が省けるのはうれしいメリット。
また、選考の途中辞退や内定辞退など、企業に直接言いにくいことはエージェントが代わりに伝えてくれるため、余計なことに気をもむ必要もありません。
5.最短ルートで内定獲得できる
就活エージェント経由だと、通常選考とは違う特別選考ルートにのれます。
何度も選考を重ねてマッチングをはかる通常ルートと違い、アドバイザーがある程度マッチングを見てから求人紹介するため、書類選考や1次面接が免除になることが多いのです。
その結果、通常よりもエントリーから内定までの期間が短くなり、最短2週間・平均1ヶ月で内定獲得できるようになっています。
就活エージェントを利用する3つのデメリット
就活エージェントはメリットが多い反面、デメリットともいえる注意点が3つあります。
1.アドバイザーと相性が合わない場合もある
2.連絡を取り合うのが面倒くさい
3.イマイチな求人を紹介されることもある
それぞれ、万が一不満を感じた場合の対処法もあわせて解説します。
1.アドバイザーと相性が合わない場合もある
プロとはいえ、アドバイザーもひとりの人間。「ウマが合わない」と感じることもあるでしょう。
また、アドバイザーにはベテランもいれば新人もいます。性格だけでなくスキルに個人差があるのも事実です。
いわゆる「ガチャ」的要素が強いですが、もし担当アドバイザーに不満がある場合は変更を申し出てもOK。無理して我慢する必要はありません。
「◯◯業界に詳しい人にお願いしたい」「同性・年齢が近い人・同じ学部出身の人と話してみたい」などと言って、やんわりとアドバイザー変更を申し出ましょう。
2.連絡を取り合うのが面倒くさい
就活エージェントでは、メールや電話でアドバイザーと連絡を取り合います。
企業探しや日程調整の手間が省ける一方で、メール返信や電話の折り返しにストレスを感じる人は多いかもしれません。
とくにエージェントからの電話は日中にかかってくることがほとんど。「日中は講義を受けて夜はアルバイト」という学生からすると、わずらわしく感じるのも仕方ありません。
「電話に出られない時間帯をあらかじめ伝えておく」「不要不急の連絡はすべてメールにしてほしいと伝える」のが、無駄なやりとりを減らすコツです。
3.イマイチな求人を紹介されることもある
自分としては魅力を感じない、イマイチな求人を紹介される可能性もあります。
原因は主に以下の2つ。再び面談を依頼するか、他の就活エージェントを利用しましょう。
1.アドバイザーのせい
→初回面談での志望業界・職種のすり合わせがうまくいっていない
→再び面談を依頼し、希望条件をしっかり伝える
2.エージェントのせい
→紹介可能な求人数や業界・職種はエージェントによって異なる
→より求人数が多く、志望業界に強いエージェントに登録する
また、「エージェントを利用する企業=知名度が低くてなかなか応募者が集まらない企業」でもあります。
エージェントを利用しなくても自然に応募が集まる有名企業の求人紹介はあまり期待できません。
アドバイザーに紹介されたからといって、無理に選考を受ける必要はありません。
就活エージェントはなぜ無料?仕組みを解説
「完全無料」はうれしい反面、ちょっと怪しく感じる方も多いと思います。
しかし就活エージェントは、後から高額請求してくる怪しいビジネスでもなければ、ボランティアでもありません。
「就活エージェントが紹介した学生の入社が決まると、企業側から成果報酬が支払われる」というビジネスです。
つまり、学生をどこかしらの企業に入社させればエージェントが儲かる仕組みなのですが、
と思っても、
こんな悪質エージェントは契約解除だ!他のエージェントに乗り換える!
となってしまうので、あわない企業をごり押しされることはほぼありません。
学生一人ひとりと真摯に向き合い、各社に出向いてリアルな企業情報を集め、本当にマッチした学生・企業を引き合わせるのが就活エージェントの仕事です。
就活生・企業のWin-Winを目指すことで、結果的に就活エージェントも得をするWin-Win-Winのサービスなので、安心して利用してくださいね。
就活エージェントを利用する流れ
就活エージェントへ登録する前に、どのような手順でサポートが進んでいくのか、全体の流れを把握しておきましょう。
STEP1.公式サイトから会員登録
→個人情報を入力し、面談を予約
STEP2.個別面談
→Webまたは電話(30〜60分)
STEP3.求人紹介
→面談結果をもとにアドバイザーが求人紹介
→気になる企業があればエントリー
STEP4.選考対策
→アドバイザーによるES添削・面接対策
→面接後のフィードバックもあり
STEP5.内定
→最短2週間、平均1ヶ月で内定
→辞退する場合はエージェントが代行
「面談ではどんな話をすればいいんだろう…」と不安を感じる方は多いかもしれません。
しかし当日は、アドバイザーが親身に現状や希望条件を聞いてくれて、自分の考えを引き出してくれるため心配は不要です。
「面談参加」のハードルさえ乗り越えられれば、あとはスムーズかつ有利に就活を進められますよ。
「いい求人がなさそうなら退会、いい求人があったらエントリー」でOKです。
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就活エージェントを利用するなら、HRクラウド株式会社が運営する「JobSpring(ジョブスプリング)」がオススメ。
本当に自分にあう企業だけを厳選して紹介してくれるため、余計な情報や連絡が少なく、快適に利用できます。
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・非公開のレア求人あり
・個別面談はオンライン or 対面(@神保町)
・ES添削、模擬面接、面接後のFBあり
就活エージェントはたくさんありますが、ここまで求人を厳選してくれるサービスはありません。
「いきなり何十社も紹介されるのは嫌だけど、3〜4社くらいなら話だけでも聞いてみようかな」という方にピッタリのエージェントです。
ただし、いい求人はすぐ他の人に取られてしまうので、気になった方は今すぐ登録してくださいね。
まとめ:自己分析・面接が不安な人は、就活エージェントを使おう!
就活エージェントは、ES・面接のアドバイスがもらえるうえに、特別選考ルートにのれる優れたサービス。
「自分にあう企業がわからない」「ES・面接が不安」という方は、ひとりで抱え込まずに就活エージェントを活用しましょう。
また、今回紹介したJobSpring(ジョブスプリング)以外にも、就活エージェントはたくさんあります。
こちらでオススメ7選を紹介しているので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。