企業からのスカウト経由でも、面接に落ちることは全然あります。「スカウト」=「内定確約」ではありません。
とはいえ、スカウトしてきたのに落とすなんてムカつきますよね。
ただでさえ忙しいなか企業に振り回され、納得がいかない人も多いはず。
そこで本記事は、実際にOfferBoxやキミスカなどの逆求人サイトを使って新卒採用していた日系大手メーカーの元人事が、採用の本音と裏側をご紹介します。
目次
スカウト経由でも面接に落ちることはある
OfferBox・キミスカ・dodaキャンパスなどの逆求人サービス経由でも、面接に落ちることは全然あります。
スカウトはあくまで「うちの会社を受けてみませんか?」というお誘い。
書類選考や1次面接が免除となるケースは多々ありますが、「スカウト=内定確約」ではありません。
スカウト経由でも通常のエントリーでも採用基準は同じ。
企業があなたのプロフィールに惹かれたことは事実ですが、なんの準備もなしに選考通過できるわけではないため注意しましょう。
▶︎【就活】スカウトって実際どうなの?元人事が採用の裏側を解説
スカウトされたのに面接で落ちる3つの理由
前述の通り、スカウト経由でも通常のエントリーでも採用基準は同じです。
ただしスカウト経由の場合、一次面接の段階では、熱意・志望動機・企業理解はそこまで求められません。
スカウト経由の一次面接で落ちる人の特徴は次の3つです。
1.身だしなみに問題があった
2.コミュニケーション能力が低いと判断された
3.求める人物像とマッチしない
それぞれ、採用担当としての実体験をもとに詳しく解説していきます。
1.身だしなみに問題があったから
逆求人サイトで事前に写真はチェックできても、実際に会ってみないと、清潔感の有無や雰囲気はわかりません。
身だしなみを整えるということは、相手への敬意であり、面接に対する本気度の表れ。
清潔感がなく身だしなみがいい加減だと、仕事もいい加減でだらしない人だと思われてしまいます。
1.スーツやシャツがシワだらけ
2.前髪が目にかかっている
3.寝癖がついている
4.ひげの剃り残しがある
5.爪が長い
6.体臭や口臭がきつい
7.靴やカバンが汚れている
身だしなみを疎かにして、マイナス評価されることのないよう注意しましょう。
2.コミュニケーション能力が低いと判断されたから
逆求人サイトのプロフィールは魅力的でも、実際に会ってみてコミュニケーション能力が低いと判断されれば不合格になります。
ただし、「話し下手=コミュニケーション能力が低い」ではありません。
以下に当てはまる場合、コミュニケーション能力が低いと判断されます。
1.目が合わない(ずっと下を向いている)
2.声が極端に小さい
3.笑顔がない(表情が固すぎる)
4.質問に対する回答がズレている
5.話が極端に長い
6.面接官の話を途中で遮る
7.マナーが悪い(背もたれに寄りかかっている・タメ口・挨拶しない etc.)
また、スカウトされたからといって上から目線で失礼な態度はNG。
背もたれに寄りかかって「私が御社に入社するメリットは?」と逆質問した猛者もいましたが、高圧的な態度も対人スキルに問題があると判断されます。
3.求める人物像とマッチしないから
面接を通じて「求める人物像とマッチしない」と判断されれば、不合格となります。
求める人物像とは
その企業で高く評価される人材。「こんな人に内定出しますよ」という意味。
各社の採用サイトに載っているので要チェック!
たとえば、ソニーの求める人物像は以下の通り。
・ソニーのビジネス変革に、情報システムの視点から携わりたいという強いマインドをお持ちの方
・既存の仕組みを変え、新しい価値を創造したいというチャレンジ精神とバイタリティをお持ちの方
・自分で目標を設定し、自分で考え、自分で行動し、結果を出せる方
引用:SONY採用HP
このような「求める人物像」に当てはまるかどうかは、その人の成果や実績よりも、挑戦しようと思った理由や課題解決方法などの「過程」を深掘りすることで見えてきます。
しかしほとんどの人は、逆求人サイトのプロフィールで「実績」ばかり書きがち。
プロフィールを見て「こんなにすごい成果を出しているなら、きっと成長意欲の高い人なんだろう」と思ってスカウトしたものの、面接でいざ詳細を聞いてみたら違ったということはよくあります。
裏を返せば、求める人物像によせて自己PRすれば、面接で高評価を得られるということ。
嘘をつく必要はありませんが、各社の求める人物像にあわせて自己PR内容を変えたり、自分の長所と求める人物像が似ている企業を選ぶことはかなり有効な戦略です。
▶︎求める人物像とは?知らないと損する就活のキホンを元人事が解説
一斉送信で本気度の低いスカウトだった可能性も
逆求人サービスを使っている企業の中には、一斉送信やスカウト代行サービスを使って適当にスカウトしている企業もあります。
誰にでも当てはまるような定型文の場合、スカウトとは名ばかりで、あなたのプロフィールを読んでいない可能性が高いでしょう。
あなたをスカウトした具体的な理由が書かれていない場合は、不特定多数へ向けて一斉送信したスカウトである可能性が高いです。
本気度の低いスカウトなら、面接で有利になることもありません。
内定につながりやすい「本気のスカウト」を受け取るなら
本気のスカウトだけ受け取りたい人は、一斉送信機能のないサービスを選びましょう。
以下の逆求人サイトは、一斉送信機能なし&スカウト送信数に上限があるため、一通あたりの価値が高いのが特徴です。
- 約24万人が利用する王道の逆求人サービス
- 平均41社からスカウトが届く(プロフィール入力率80%以上の場合)
- 東証プライム上場企業の約7割が利用
- 学歴によるオファー受信の偏りなし
- スカウトを待つだけでなく、自分から企業へアピールできる機能あり
※OfferBoxの口コミ・評判はこちら
- 仕事に対する価値観でマッチング
→働くうえで大切にしたいこと、理想のチームや環境、なりたい人物像など
- 平均38社からスカウトが届く(プロフィール入力率70%以上の場合)
- 2種類のスカウト
→「話したい」:人事とカジュアル面談
→「オファー」:特別選考ルートの案内(送信上限あり) - スカウトを待つだけでなく、自分にあう企業を見つけたら直接エントリーも可能
※キャリアチケットスカウトの口コミ・評判はこちら
面接に落ちた会社からスカウトがくるのはなぜ?
逆求人サイトでは、スカウト承認されるまで学生の名前がわからない仕組みになっています。
スカウト送信前に見れるのは、顔写真・大学名・自己PRなどのプロフィール情報のみ。
電話番号やメールアドレスなどはわからないため、個人を特定することは不可能です。
そのため、めちゃくちゃ失礼でムカつくかもしれませんが、面接やインターンシップに落ちた企業からスカウトが届く可能性は全然あります。
ただ、システムの都合上避けられないことで、悪意は一切ないということは理解してもらえると嬉しいです。
スカウトを送る企業の裏事情に興味がある方は、「【就活】スカウトって実際どうなの?元人事が採用の裏側を解説」もチェックしてみてください。
スカウトサービスは「就活の視野を広げるため」に使おう
ここまでお伝えしてきた通り、スカウト経由でも面接に落ちることは全然あります。
スカウトはあくまで「うちの会社を受けてみませんか?」というお誘いで、内定を確約するものではありません。
だからこそスカウトには期待しすぎず、就活の視野を広げるきっかけとして活用するのがオススメです。
自己分析や面接対策などで忙しい中、プロフィールを入力するだけで自分が知らなかった企業や隠れ優良企業と出会えるのは逆求人サイトならではのメリット。
サービスごとに利用企業が異なるため、複数サイトを併用すれば、より多くの企業と出会えます。
オススメの逆求人サイトは以下の記事で紹介していますので、「まだ一つのサイトしか使っていない!」という方は、この機会に他のサイトも登録してみましょう。
▶︎逆求人サイトおすすめランキングTOP7|元人事が厳選&徹底比較
あなたの就活が上手くいきますように。
本記事が少しでもお役に立てていれば幸いです。