

最終面接の結果を待っている間は、期待と不安が入り混じり、なかなか気持ちが落ち着かないと思います。
「うまく話せなかった」「ああすればよかった」と後悔がとまらない人も多いはず。
「不合格サイン」や「落ちるフラグ」をネットで検索して、落ち込んだり安堵したりをくり返している人もいるでしょう。
しかし、厳しい言い方に聞こえてしまったら申し訳ないのですが、あれこれ思い悩みながら結果を待つのは得策ではありません。
本記事では、日系大手メーカーの元人事&国家資格キャリアコンサルタントの筆者が、今のあなたに知ってほしい採用の実態と今やるべきことをお伝えします。

最終面接は学生同士を比較する「相対評価」

不安を抱えているあなたに対して、冷たい言い方になってしまうかもしれませんが、最終面接は「相対評価」なので、あとはもう結果を待つしかありません。
一次面接〜三次面接は、合格ラインが明確に決まっていて、それを超えた人だけが選考通過できる「絶対評価」でした。
しかし最終面接では、限られた採用枠に対して、合格者数を調整していく必要があります。
そのため、最終面接を受けた学生同士を比較する「相対評価」になります。
一次面接〜三次面接:絶対評価
あらかじめ決められた合格基準に基づいて評価。他の学生と比較することはほぼない。
最終面接:相対評価
学生同士を比較して評価。高評価を得た上位の学生のみ合格できる。
つまり、最終面接に合格できるかどうかは、他の学生のパフォーマンス次第ということ。
あなたより優秀な学生がたくさんいれば、どんなにあなたの能力が高くて企業とマッチングしていても、当日の面接におけるパフォーマンスが完璧でも、落ちる可能性はあります。
面接における反省点が一切なくても落ちる可能性があるため、「落ちたかも…」「あのとき、ああすれば…」と、落ち込んだり悩んだりするのは得策ではありません。
あなたは十分頑張って”人事を尽くした”のだから、あとは好きに過ごして天命を待ちましょう。
ネガティブに過ごしても、ポジティブに過ごしても結果は同じ。
それに、結果が出るまでの期間も、企業によってまちまちです。
基本的には当日〜1週間以内に連絡がくる場合が多いですが、相対評価だからこそ時間がかかり、1〜2週間後に連絡がくる場合もあります。
「まだ連絡がこない。これはもう落ちたかも…」
と落ち込むくらいなら、落ちた前提で他社選考に集中し、不安を行動で打ち消すのがオススメ。
人間の脳は「暇だと悩む」設計になっているため、最終面接のことを忘れてしまうくらい忙しく過ごすとメンタルが安定しますよ。

忙しく過ごす方法は、就活じゃなくてもOK!
ここまで頑張ってきたあなたは偉すぎるので、読書・映画・散歩・ヨガなど、1日ぐらいは自由に過ごしてリフレッシュしましょう!
「うまく話せなかった」と感じていても受かる可能性はある

前述の通り、あとはもう結果を待つしかありませんが、「うまく話せなかった…」と思っていた人が合格するケースはよくあります。
面接官側からすると、多少言葉につまったり、沈黙が生まれたりするのは、それほど気になりません。
むしろ、事前に用意した文章をまるで暗唱しているかのようにスラスラと話す人より、多少言葉につまっても、相手の目をみて、しっかり自分の言葉で伝えようとしてくれる人の方が好印象です。
また、沈黙は悪いことではありません。話をまとめようと、思考をめぐらせている証拠です。
焦って変なことを話し出すより、1〜5秒考えてから話し出した方が、的確で悔いのない回答ができます。
それに、実際に沈黙していた時間は、自分の体感より短いことがほとんどです。
就活において、「うまく話す」=「流暢に話す」ではありません。
多少ぎこちなくても、「自分の伝えたいことを、相手にわかりやすく伝えること」「企業と自分がマッチしていることを論理的にアピールすること」が何より大切です。

面接結果が不安なら「保険」をかけておこう

「落ちたらどうしよう…」と不安なら、保険としてABABA(アババ)に登録しておきましょう。
ABABAは、ガクチカや学歴ではなく「就活の過程」が評価される、唯一無二のスカウトサービス。
「どこかの企業の最終面接まで進んだこと」が評価され、あなたの就活状況やこれまでの頑張りをみた企業からスカウトが届きます。
「お祈りメールがスカウトに変わる」というキャッチコピーが有名なせいで、最終面接に落ちたら使えるサービスと思われがちですが、それは間違いです。
最終面接まで進んだ経験があれば、選考結果や内定の有無にかかわらず、誰でも利用できます。
ABABA登録時に必要な資料
「最終面接の案内メール」or「最終面接の選考結果メール」のスクリーンショット
※「最終面接」や「内定」などの文言、および会社名が記載されているもの

ABABAに登録しておけば、「落ちたらどうしよう」「ダメだったかも…」と考えている間に、より魅力的な企業からスカウトが届く可能性があります。

ドコモ・アサヒ・三菱重工などの超有名企業からスカウトされれば自己肯定感が高まりますし、持ち駒が増えれば不安な気持ちもやわらぐはず。
完全無料で利用でき、自己PRやガクチカを入力する必要もありません(最終面接まで進んだ企業名と、最終面接までの選考フローを入力するだけでOK)。
無事、最終面接に合格できた場合は、マイページから退会手続きすればいいだけ。
もちろん退会せず、内定を保持したまま使い続けてもOKです!
くり返しになりますが、不安を打ち消すには行動あるのみ。
選考結果が気になってそわそわしている人は、今すぐABABAに登録しましょう!
まとめ:希望は捨てずに、でも万が一の保険はかけておこう

最終面接は、これまでの面接と違って「相対評価」なのが特徴です。
最終面接を受けた学生同士を比較し、高評価を得た上位の学生のみが合格できる仕組みのため、あなたに非がなくても落ちる可能性があります。
そのため、「落ちたかも…」「あのとき、ああすれば…」と、悩んだり後悔するのは得策ではありません。
他社選考に集中したり、今から保険としてABABAに登録したり、不安は行動で打ち消すのがオススメです。
もし、「無い内定のままだったらどうしよう…」と不安な気持ちが消えず、就活うつになってしまいそうな場合は、以下の記事も読んでみてください。
あなたの就活が上手くいきますように。
本記事が少しでもお役に立てていれば幸いです。