自分の長所がわからなかったり、特別な実績がないからとコンプレックスを感じて、自己PRがなかなか書けない人は多いと思います。
しかし、自己PRが書けない原因は、あなたに長所がないからではなく、自信・客観性・自己分析のどれかが足りないだけ。
さらに企業は、輝かしい実績やスキルを求めているのではなく、求める人物像とのマッチングを見ているだけです。
本記事では、日系大手メーカーで新卒採用を担当していた元人事が、自己PRポイントを見つける5つの秘策をご紹介します。
・自己PRポイントを見つける5つの秘策
・自己PRがないと感じる原因
・自己PRで企業が見ているポイント
目次
自己PRがないと「思い込んでいる」だけかも?
自己PRできることが本当にない人は存在しません。ないと自分で勝手に思い込んでいるだけです。
少なくとも、この記事に辿り着いたあなたは就活に向き合おうと頑張っている、向上心と問題解決力の高い人です。
自己PRがないわけないので、まずは自分に自信をもってくださいね。
自己PRがないと感じるのは、おそらく以下が原因です。
1.自分に自信がない
→謙虚すぎて自分の魅力を客観視できていない
→「大した内容ではない」と自分で勝手に決めつけている
2.特別な実績が必要だと思い込んでいる
→自己PRは日常かつ普通のエピソードでOK
→ごく一部の優秀層と比較して引け目を感じている
3.自己分析が足りない
→自己分析する前から「自分には魅力がない」と決めつけている
→自分と向き合うことを恐れている
つまり、自己PRに書くことがないと感じるのは、あなたに魅力がないからではなく客観性と自己分析が足りないだけ。
ぜひこのあとの内容を参考にして、企業から評価されるあなただけの魅力を見つけていきましょう。
堂々と自分の魅力をアピールした方が、話の説得力が増して選考を有利に進められますよ。
自己PRで企業が見ているポイント
企業が自己PRを通して知りたいのは、「入社後も活かせる強み」と「求める人物像とのマッチング」です。
海外留学・長期インターンなど、特別な経験やスキルを求めているわけではありません。
むしろ、日常でこそ発揮される強みを求めています。
強みの根拠となるエピソードを具体的に伝えることで、周りとの差別化をはかりつつ、話に説得力をもたせることが重要です。
・強みの根拠となるエピソードはあるか
→結果よりも過程が大事
→強みを身につけたor発揮したエピソードを具体的に伝える
・求める人物像とマッチしているか
→「求める人物像」=「こんな方に内定を出します」という意味
→企業によって求める条件は異なるため、採用サイトで必ずチェック
自己PRは、自分の魅力を自由にアピールすることではなく、いかに自分が企業の求める人物像とマッチしているかを伝えることです。
挑戦意欲の高い人材を求めている企業に対して、協調性や真面目さをアピールしても高評価は得られません。
この場合、過去何かに挑戦したエピソードをもとに、自分のチャレンジ精神や行動力の高さをアピールするのが正しい自己PRといえます。
嘘をつく必要はまったくありませんが、求める人物像を意識したうえで戦略的に自己PR内容を考えるのが、選考突破のポイントです。
自分と異なる人材を求めている企業では、自分の長所が評価されにくい可能性が高いです。
入社後の活躍のためにも必ずチェックしましょう。
自己PRポイントを見つける5つの秘策
続いて、自己PRポイントを見つける具体策を5つご紹介します。
それぞれ異なる切り口かつ簡単にできる方法なので、きっとあなたの強みが見つかるでしょう。
1.失敗・挫折経験から考えてみる
2.「社会人基礎力」をヒントにする
3.自己分析ツールを使う
4.他己分析してもらう
5.就活エージェントに相談する
それぞれ詳しく解説していきます。
1.失敗・挫折経験から考えてみる
自己PRの内容は、成功体験じゃなくてもOKです。
むしろ、過去の失敗や挫折を「どう乗り越えたか」を伝えられれば、問題解決力・達成力・打たれ強さをアピールでき、企業から高く評価されます。
「いつも失敗ばかり…」と感じている方こそ、「失敗したとき具体的にどんなアクションを起こしたか」「そもそもなぜ挑戦しようと思ったか」に焦点を当てて、過去を振り返ってみましょう。
2.「社会人基礎力」をヒントにする
経済産業省が提唱する「社会人基礎力」をヒントに考えるのもオススメです。
社会人基礎力とは社会で活躍するために必要な能力で、以下の12要素で構成されます。
どんなに語学力やプログラミングスキルが高くても、土台となる「基礎」が身についていなければ、強みを発揮して活躍することはできません。
「社会人基礎力」=「入社後のポテンシャル」。実はどの企業も選考で必ずチェックしているほど重要な項目です。
12要素の中で自分にあるものはどれか、それを裏付けるエピソードはあるか考えることで、自己PRポイントを探してみてください。
3.自己分析ツールを使う
自己分析ツールを使って科学的に自分の強みを見つけるのも一つの手。
とくにオススメなのが、世界中でヒットした「ストレングス・ファインダー」です。
34の資質の中から、自分の強みTOP5が明らかになります。
34の資質と行動アイデア
アレンジ/ 運命思考/ 回復志向/ 学習欲/ 活発性/ 共感性/ 競争性/ 規律性/ 原点思考/ 公平性/ 個別化/ コミュニケーション/ 最上志向/ 自我/ 自己確信/ 社交性/ 収集心/ 指令性/ 慎重さ/ 信念/ 親密性/ 成長促進/ 責任感/ 戦略性/ 達成欲/ 着想/ 調和性/ 適応性/ 内省/ 分析思考/ 包含/ ポジティブ/ 未来志向/ 目標志向
引用:さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0
こちらの本を購入すれば、アクセスコードからウェブテスト(全177問・所要時間35分)が受けられます。
強みが発揮されるパターンまで具体的にわかるため、自己PRのヒントが多く得られるでしょう。
ちなみに診断結果は以下のように表示されます。本にはより詳しい解説が載っていますよ。
▶︎ストレングス・ファインダーとは?就活への活かし方を元人事が解説
4.他己分析してもらう
「自分に自信がもてない…」と悩んでいる方は、他己分析がオススメ。
友人や先輩・後輩、アルバイト先の人に自分の長所を聞いてみると、自分では気づけなかった強みがわかり、自信にもつながります。
自分では「大したことない」と思っていることでも、周りから見たら素晴らしい才能や努力の賜物かもしれません。
少し恥ずかしいかもしれませんが、勇気を出して「私の長所って何だと思う?」「◯◯を自己PRしようと思っているんだけど、どうかな?」と聞いてみましょう。
自分が得意なことって、自分では当たり前すぎて気づけないのかもしれませんね。
5.就活エージェントに相談する
キャリアアドバイザーに無料で相談できる「就活エージェント」もオススメです。
電話またはオンライン面談を通して、客観的かつプロの視点でアドバイスがもらえます。
「どんな風に相談したらいいんだろう…」と不安に思うかもしれませんが、緊張するのは最初だけ。
いざ面談がはじまれば、アドバイザーが親身になって話を引き出し、一緒に自己PRポイントを考えてくれるので安心してくださいね。
1.JobSpring(ジョブスプリング)
・対面またはWeb面談
・ES添削、模擬面接サービスあり
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3.キャリアスタート
・Zoomまたは電話面談
・若手アドバイザーが多数所属
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いつでも簡単に退会できるので、まずは試しに1サービスだけでも登録してみてくださいね。
>> 就活エージェントとは?仕組みとメリット・デメリットを元人事が解説
自分だけの自己PRポイントを見つけよう!
自己PRポイントが思い浮かばないのは、あなたに長所がないからではなく、自信・客観性・自己分析のどれかが足りないだけ。
この記事を最後まで読んで、本気で就活と向き合い、努力を続けているあなたには必ず長所があります。
ぜひ今回紹介した5つの方法を試して、あなただけの自己PRポイントを見つけてみてくださいね。